「重量が全然伸びない」と感じる時期でも、実はトレーニングの総量(ボリューム)自体は着実に増えていることがあります。重量という1つの数字だけを見ていると、こうした本当の伸びしろを見落としてしまいがちです。
ボリュームの計算方法
ボリュームは、基本的に次の式で求めます。
ボリューム = 重量 × 回数 × セット数
例えば80kgで10回を3セット行った場合、ボリュームは80×10×3=2,400kgです。セットごとに重量や回数が異なるピラミッドセット・漸増セットの場合は、各セットの「重量×回数」を個別に計算してから合計します(例:80kg×10回+85kg×8回+90kg×6回=800+680+540=2,020kg)。
なぜボリュームが大事なのか
筋肥大・筋力向上の基本原則の1つに「漸進性過負荷(少しずつ負荷を増やしていくこと)」があります。負荷を増やす手段は重量を上げることだけではなく、回数を増やす・セット数を増やす・頻度を上げるといった選択肢もあります。ボリュームはこれらをまとめて1つの指標にできるため、「重量は同じだけど回数が増えた」「重量は上がったけどセット数を減らした」といった変化も、トータルで前進しているかどうかを判断する材料になります。
特に、重量を上げるのが難しい停滞期には、回数やセット数でボリュームを維持・増加させることが有効な選択肢になります。重量だけを指標にしていると「停滞している」と感じても、ボリュームで見れば実は着実に前進している、というケースは珍しくありません。
ボリュームを増やす具体的な方法
- 重量を上げる(最も直接的だが、関節・フォームへの負担も大きくなりやすい)
- 回数を増やす(同じ重量のまま、扱える回数を伸ばす)
- セット数を増やす(1種目あたりの実施セット数を増やす)
- 頻度を上げる(同じ部位を週にもう1回鍛える)
どれか1つに固執せず、体調や種目の特性に合わせて組み合わせるのが現実的です。
ボリュームを見る時の注意点
ボリュームは同一種目内での比較にとどめるのが基本です。スクワットとベンチプレスのように使う筋肉も可動域も異なる種目のボリュームを単純に合算しても、意味のある比較にはなりません。「今週は先週よりスクワットのボリュームが増えた」のように、種目ごとの推移として追いかけるのが実用的です。
また、ボリュームだけを追い求めてフォームが崩れたり、回復が追いつかなくなったりしては本末転倒です。ボリュームはあくまで「前進しているか」を確認する補助的な指標として捉え、体の状態と相談しながら調整することが大切です。
関連記事
LiFTYは種目ごとのボリューム推移をグラフで自動的に確認できます。セット記録画面では、その場での積み上げボリュームもリアルタイムに表示。重量だけでは見えない伸びしろを、記録から見つけられます。アカウント作成なしで、今すぐ試せます。
App Storeでダウンロード